〈船木倶子の詩〉
猫
おまえはわたしに抱(いだ)かれにくる 身体を硬くして
想いを硬くして
あれからは雪 しろさはやまない
わたしもすっかりそのようだった やまないしろさで
逢いにきた
身体じゅうがずしりだね
哀しみはこんなに重くなったのか
そうしていまでは夢にくる
わたしはおまえを抱いたままだ
詩集「あなたとおなじ風に吹かれた」
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